「ジャイアントキリング」という言葉があるように、
サッカーは大盤狂わせが多いスポーツ。
昔、師匠にラグビーのtoto化について話をしていた時に、
「ラグビーは、大半強いチームが勝つから、賭けが成立せえへんねん」と
語っていました。
それに比べて、サッカーは実力だけでなく、
運が大きく左右するスポーツ。
「ゴールには『ゴール様』が宿っている」という
ヘンテココーチの言葉のままに、
公式戦の前にアップもロクにせずに、
ゴールを運んでいる選手達。。。
(その割にはなかなか勝てない(笑))
まぁでも、ゴール様が授けてくれる運は、
サッカーだけでなく、
選手の日常生活に生きてると信じております。
ワタシのもう一人の師匠は、
成功とは、
10%の才能と
20%の努力と、
30%の臆病さ(慎重さ)と、
40%の運である。
と語ってくれました。
まぁ確かにそう考えると、
自分の人生は大抵、そんな確率。。。
運なんてものは、
「世の中の役に立つことをやることで創られていく」と
信じているので、日々頑張っておるわけです。
(サッカーには一向に反映されませんが、それ以外のワタシはホンマに運がイイ!!)
そんなこんなで、こないだの日曜日。
4年生の面々を連れて自転車で河川敷に。
タバコの箱やら、お菓子の袋やら、
ゴミが散乱しております。
「なんやコレ、やれやれ」と思いながら、
自転車を停め、カバンに入れているゴミ袋を取り出し、
ゴミ集めをしようとすると、
4年生の<7>がサッカーの準備よりも先に、
ゴミを拾い集めておりました。
偉そうにアピールするわけでもなく、
ゴミを集めてきた<7>。
ワタシも特段褒めることなく、
無言でビニール袋を差し出します。
何気ない、
でもヒトとして当たり前のやり取りを、
歳の離れた選手達とできるのが、
ホンマにめっちゃ嬉しい。
(そもそもゴミを捨てるという人間らしからぬ行動に呆れるのですが)
見て考えて行動する。
サッカーのプレーでいつも言っていることですが、
それを社会のなかで実践することの方が、
100倍大切。
そんな彼らが大人になることで、
「見て考える」範囲を、
時間軸で伸ばしたり、
距離を拡げたりしていく。
SDGsなんて、
そんな当たり前のことから。
大人達とのやり取りでも違和感を感じることが多いなかで、
10歳の選手と一致した喜びに浸ったのでした。
運とか関係なく、何気なくやった<7>に感心するとともに、
自らの運を高めるためにやっているだけの自身を恥じながらも、
彼の運が少しでも上がることを祈ったのでした。
練習後には<7>を褒めつつ、
そんな話を選手達として、
みんなで簡単にゴミ拾いをしました。
みんなに明日から少しイイことがありそうです。
サッカーの試合で起こりますように・・・(笑)
運だけで生き抜いているコーチより。