『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2011年1月20日木曜日

どアウェー

1年ほど前からツイッターをしています。
ワールドカップの時はつぶやきながら観戦しておりましたが、
元々飽きっぽいワタシは最近は「ボヤく」ことはあっても、
「つぶやく」ことは少なくなりました(笑)

今朝の脳科学者の茂木健一郎さんの【つぶやき】が、
興味深いサッカーの話でしたので紹介します。

”サッカーというスポーツはいろいろ興味深い点がある。一つの特徴は、ホームに比べてアウェーの勝率が有意に低いことである。負ける可能性が高い。だからこそ、アウェーでの闘いには意味がある。”

”日本人は、アウェーに弱いと言われてきた。そして、今、アウェー自体を失いつつある。子どもの頃から、失敗しないように、怪我をしないようにと大事に育てられてきたから、負けるかもしれないアウェーに行かなくなってしまったのである。"

"ホームは、確かに心地良い。しかし、感性が目覚めるのはアウェーである。人類はアフリカで誕生して以来、ずっと移動を続けてきた。アウェーに挑戦し続けるのは、一つの本能と言ってよい。"

(中略)

"アウェーに行くと、自分の「プリンシプル」が問われることになる。異なる状況で安全基地(secure base)になってくれるものを、内側から掘り起こさなければならない。つまり、自己認識のきっかけとなる。"

(中略)

"そして、アウェーでの闘いには、いつかは「ホーム」に帰ってくるという愉しみがある。アウェーでの厳しい闘いを経験しているからこそホームの温かさが身にしみる。ずっとホームにいたら、故郷の有り難さがわからないだろう"

(中略)

"自分というものは、捨ててこそ大きくなって戻ってくる。ホームだけにいたら、もやしになってしまう。堂々たる大木になるためにも、青年よ(そして心の中で青年である人よ)。アウェーを目指せ!"




ワタシもサッカー選手経験がないせいか、
最初は「ホームとアウェーの違い」が今ひとつわかりませんでした。

以前紹介したサイモン・クーパーの本では、
代表試合において
ホームチームには2/3点分のアドバンテージがある
ことが統計学上わかったと紹介されていました。

周りの環境や応援が、結果さえも左右してしまうサッカーというスポーツは、
【自分】というものが維持しにくい、
不安定なプレーで成り立っているスポーツ
ということなんでしょうね。

一人一人の選手の調子は悪くないのに、
どうもチームとしてかみ合わない・・・

なんてことがよくあるのも、
サッカーの特徴ですね。

逆にいうとそれだけ【自由度が高いスポーツ】とも言えるのですが。。。



【自分】をより確固たるものにしていくためにも、
自らアウェーに飛び出していく。



茂木さんの【つぶやき】はそういうことなんでしょう。
(ワタシの「ボヤキ」とは天地の差があります(笑))



最近は高校受験を控えた【ほんまそれ】の進学希望先の話を、
聞くことが多くなりました。

面白いのは、

みんな異なる高校に行く

らしいですね(笑)

これから試験でしょうから、
実際はなんとも言えないのでしょうが、
十数人いてなかなか面白い現象ですよね。


以前のブログに書きましたがワタシは、
「中学になったらみんな違うチームに行って欲しい」
と思っています。
そんなこと覚えちゃいないでしょうが、
嬉しい(?)ことです。


それぞれ「自分なりのアウェー」に出掛けていって、
【自分らしさ】を見つけてほしいですね。




明日は「ど」が付くほどのアウェーでの、
大事な日本代表戦。


日本サッカーの未来の道筋が見えてくる試合になればと思います。


試合に間に合うように家に戻れるかどうかが問題のコーチより。


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