『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2018年7月8日日曜日

検証できちゃったことは素晴らしい。

ラウンド16が終わり、
クォーターファイナルも3試合が終わりました。

どの試合も面白いですな。
2〜3時間の睡眠を重ねる毎日です。

昨日未明のフランス vs ウルグアイ。
カバーニがいないだけで、
相手ディフェンスがグッと楽になっていましたね。

グリーズマンのキックの精度が光っていますが、
ポグバの献身的なプレーが大きかったと思います。

今大会は攻守に貢献できるアンカーの存在が、
結果に大きく影響していると思います。



カゼミーロがいなかったことが大きかったブラジル。
日本戦の修正とブラジルの特徴を捉えていたベルギー。

カウンターも上がり気味のブラジルの両サイドを狙い、
そこを起点にしながら仕掛けておりました。

守備の時、攻撃時のフォーメーションの変化など、
トップクラブチームのような高い戦術を、
レベル高く組織できるのは、
ベンチワークの良さと各選手の能力の高さでしょう。

ブラジルの本気も鳥肌が立ちますな。
縦パスのフィルミーニョのトラップから左足のシュートは、
深夜に息を呑むようなプレー。

ベルギーには日本戦にはなかった躍動感を感じました。
段々と焦ってくるブラジル。
格下との戦い方は難しい。
だからこそ、最初からいかないとね。

全く眠くならない試合でした。




触れねばならない 日本 vs ベルギー。

2-0までは出来過ぎのゲームプラン。
フェライニ投入とサイドを強化して、
4バックにしてくるのも予想の範囲内でしたが、
日本は対応できませんでした。

クロスを入れさせないようにサイドを強化するのか?
好調ながら後半のプレスバックが鈍くなる乾選手を?

昌子選手、長友選手と高さのない左サイドを狙われています。
植田選手を入れて3バックにして高さ対策するのか?

TVの前でふんぞり返って勝手に無責任なベンチワークするワタシでさえ、
何をどうすべきかのアイデアが全く出てこない。。。
なかなか珍しいシーンでした。

この辺のオプションを想定した選手選考とテストをしていないんですな。

最初の失点でベルギーは息を吹き返したように、
動きが変わってきます。
この時のGKのポジショニングは疑問が残ります。

最後のコーナー。
ショートやろ・・・と思いながらも、
これで入ったら終わりやな・・・と欲が出てきます。
多くの強国はそんな小さな欲で大きな勝利を失う経験を
たくさんしているんでしょうね。
いい経験かもしれません。

最後のカウンターではクルトワはスペースではなく、
デ・ブルイネを探していました。
後半20分過ぎに同じようなシーンがあって、
チームで共有されていたのだと思います。


決勝Tで2点差を90分で逆転した初めてのチームとなったベルギー。
逆にいうと2点差を初めて逆転されたチームとなった日本。

完全に相手の変化に対応できませんでした。
本来「ポリバレントであること」を基準に選考されていたので、
対応できなかったのは明らかな「準備不足」。

川島選手は4試合を通じて調子が良いとは言えませんでした。
衰えさえ感じました。
ただ控えGkの二人がどこまでできたかはわかりません。
想定内であるものの対応できず、これも「準備不足」

最後のコーナー。
ボールを蹴る本田選手の近くに香川選手が寄ります。
意思統一はされていませんでした。
ワタシもどっちが良いかはわかりませんが、
価値観は共有されていなかったことは事実です。


すべては「準備不足」
西野監督に責任を求めるのは気の毒。
やはり2ヶ月前に監督を変えたことは失敗だったと感じました。

結果に関わらず、監督を変えたことが検証できないことが、
すでに失敗だ・・・と書きましたが、
決勝Tのステージで、このレベルの相手とギリギリの試合をすることで、
検証できたことは素晴らしいと思います。
何より選手と西野監督のお陰。

やっぱりあれは失敗でした。
協会のなかでも議論してほしいところです。


でも、いい夢を見せてもらいました。
西野監督、選手の皆様、お疲れさまでした。


心が折れるほど切なく、会社でショボンとしていたコーチより。






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