『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2020年12月1日火曜日

多様性ネイティブなキミたちと。

 「絶対帰らへん!」


ワタシの手違いで、チビリンピックに登録できなかった選手が、

現場でお母さんに「もう帰る?」と聞かれた時の一言。


アップや練習に参加しながらも、

試合時はベンチ外で試合を観るだけでしたが、

この選手の気持ちの強さを感じたシーンでした。

(ほんまにごめんな・・・)


翌週の4年生の試合。

相手選手との接触で足を痛めた選手が、

「弟と変わるか〜」というワタシの声(もはやヤジですが)に、

痛そうながら、大きく首を振り、拒否しておりました。


いずれも選手の可能性や伸びシロを感じる瞬間。

こんな一言や素振りを見せられると、

コーチとして選手の成長にコミットするべく、

責任を感じる瞬間ではあるものの、

同時にその選手のその瞬間の成長に逞しさを感じます。


ワタシはサッカー選手の必要な要素を、

ココロ・アタマ・カラダ・本能・技術・コミュニケーション・人間性の

7つと捉え練習に織り込んでいます。


技術が成長しなくとも、

ココロやアタマやコミュニケーション、人間性が成長すれば、

憧れのサッカー選手に一歩近づけるし、

サッカーを通じて、ステキな人間にもなれる。


そんな可能性を感じた2つのシーンでした。



ちなみにチビリンピックの手違いはコーチ側のミスでしたので、

本人に正直に謝りました。


「今日はゴメンな。人数間違ってしまったねん」


いつも笑顔溢れるその選手は、

その時は真面目な顔でワタシに言ったのでした。


「酔っ払ってたん?」


もちろん、酔っ払って人数確認したわけではありませんが、

そもそも、いつも酔っ払っていると思われていること(笑)、

そんなことを4年生に指摘される有り難さ(?)を感じました。


普段は選手とコーチの関係ですが(ガミガミ言われているのに)

人と人という根本的な関係にも立ち戻れる選手とコーチは、

とても有難く、ステキな人間関係(笑)


大人が必ずしも正しいことばかりではないと感じ(ワタシの場合はもはや嘘ばかり)

常に人間と人間の立場でのコミュニケーションを図れる関係。

多様性が求められる、これからの世界ではとても大切な感覚です。


コロナ禍で多くの大人の良くも悪くも素が出てきている世の中で、

選手とコーチの関係も少し変わっていきているのでは?と思っていますが、

良いこともありそうで、そんなところを伸ばしていければいいですね。


でも彼らに生かされている実感もいつも感じています。

新しい世界に生きるための能力を彼らにもらっている感覚。

毎度毎度、ありがとうございます。




2ゴール1アシストのカバーニ、凄い・・・。
1点目(同点弾)のカバーニが一人、違う動きをしているところが彼の特徴ですよね。
フルタイム観ると緊迫感とそれが爆発するところが実感できます。


歳を取るとミスばかりなコーチより。

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