『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2014年1月30日木曜日

サッカーの見方10項目

年末からの疲れか、
どうも体調がすぐれなかったのですが、
徐々に回復してきております。

本田選手のミラン移籍で、
テレビでセリエAの試合を見ることが増えましたが、
久々に見るとミランのレベルの低下が激しいですね。
(本田選手にとってはチャンスなんでしょうが)


久々に本の紹介を。
サッカー専門新書「サッカー小僧新書」の新作です。
(とはいっても昨年11月ですが)

サッカーはミスが9割 (サッカー小僧新書EX001)
サッカーはミスが9割 (サッカー小僧新書EX001)北 健一郎

ガイドワークス 2013-11-11
売り上げランキング : 24641


Amazonで詳しく見る by G-Tools


相変わらず、
幼稚な本に見えるタイトルですが、
中身はなかなか面白かったです。

バルセロナ・サッカーの進化系・発展系として注目されている、
ボルシア・ドルトムントの「ゲーゲン・プレッシング」について書かれている本です。

ボールを奪ったら、
素早くタテに入れてゴールを目指し、
ミスにより相手に奪われたら、
素早くプレスを掛けながら、
高い位置でボールを奪い返しゴールを目指す・・・

相手からボールを奪った瞬間こそが、
最も相手の守備が弱い瞬間で、
それをゴールに近いところで引き起こそう
という「攻守一体型」サッカーです。

タテにボールを入れているので、
ボールを奪われても、
「自陣ゴールに向かってボールを追いかける」ことはなく、
「攻撃方向」でプレスを掛けられ、
精神的には楽な形になるので、疲れにくいとのこと。
(体力的には厳しいですが)


またゲームが硬直したときにこそ、
ギリギリのパスコースやドリブルなど、
リスクの高いタテへのプレーで、
敢えて相手にボールを取られる確率をあげることで、
より大きなチャンスを意図的に作るということもするそうです。


ゲームの局面に合わせて、
リスクの掛け方を変化させることで、
相手の守備を崩していく。


グラウディオラのバルセロナや、
モウリーニョのマドリードなどがたまに見せる、
レベルの高いサッカーです。


今の日本代表も、
むやみにサイドチェンジせずに、
片方に数的有利な状態をつくりながら、
ミスが起こったときに素早く対応して、
大きなチャンスを作ろうとしています。

左から攻めて、右で決める。
岡崎選手の存在意義が出てくるわけですね。

逆に言うとウルグアイ戦のように、
大きなサイドチェンジや、
素早いタテパスには弱いということです。


本の最後に、
「ワンランク上の観戦者になるための10項目」がありました。

①攻守の切り替えポイントはどこか?(ゴールの近くとサイド)
②攻守の切り替えを「ゼロ秒」でできているか?
③選手同士が近い距離にいるか?(近すぎてもダメですが)
④役割分担ができているか?(みんながボールに行っていないか)
⑤球際で体をぶつけているか?
⑥”2段構え”の守備ができているか?(ボールが奪えなかったら普通にディフェンスしているか?)
⑦ゴールまで最短距離で進んでいるか?
⑧リスクをかけているか?
⑨ゲームを壊しているか?(敢えてリスクの高いプレーを選んでいるか?)
⑩全員でミスを取り返しているか?


8人制サッカーに生かせそうなところが多く、
なかなか役立ちました。

ぜひぜひ。


タイトルだけナントかしてほしいと思ったコーチより。

0 件のコメント: