『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2020年2月23日日曜日

王国の強さの秘訣(ネタバレあり)

以前もご紹介した、
アマゾンプライムのスポーツドキュメント「All or Nothing」。
こないだはマンチェスター・シティのドキュメンタリーでした。

今回、Amazonが追いかけたのは、
セレソン、ブラジル代表。

昨年のコパ・アメリカを、
事前キャンプ、プレマッチから優勝までの道のりを追いかけています。

ブラジル人のサッカーに対する熱量の異常なまでの高さ。。。
日々、監督のようにサッカーを語り、
評論家のように選手を論じます。

負ければ痛烈に批判され、
勝てば勝ったで、「うぬぼれてはいけない」と勝手に引き締めます。
期待や愛情の深さが、もはや屈折している感じ(笑)

そんな国で育ち、生き抜いた選手やコーチ・スタッフが織りなす、
ブラジル代表チームの強さの秘訣を垣間見ることができる、
裏舞台を取材したドキュメンタリー番組です。

集まる選手の技術力が高いだけでなく、
フィジカル、メディカルなど、
バックアップチームのレベルの高さが意外でした(失礼!)

その上で質の高い練習を積み重ねていくと強いわなと感じますが、
熱いブラジル国民の期待を背負うプレッシャーも相当です。

そんな日々を観ていて感じるのは、

「練習通りにできるか」

緊張感のあるPKに臨む選手に、
GKのアリソンが「練習通りに」と声を掛けるシーンは象徴的でした。

メンタルの強さで乗り切る選手もいれば、
仲間・スタッフとの絆が支えてくれたり、
試合前のお祈りで落ち着きを取り戻したり、
円陣や音楽などのルーティンで上手に試合に入ったり、
選手によって様々。

彼らはそれを子どもの頃からの
習慣のように見えました。



「心が安定しているとよりよい成果が出せる」

「穏やかな心を保ちつつも、感覚は研ぎ澄ませるんだ」

このチームを熱く冷静に牽引する、
番組の主役、チッチ監督の言葉。
(ミーティングでの言葉が参考になること!)

自信を持つために練習を積み重ねつつ、
練習通りに試合でプレーする。


メッシ擁するアルゼンチンとの準決勝、
この大会の大一番の試合前の円陣。


ハードワークが求められるが、
楽しみながらプレーしよう。

プレーする喜びは誰にも奪えない!
試合中も決して忘れるな!!


キャプテンのアウベスの言葉に、
国民からの期待の重圧を感じつつも、
普段どおりやろうと雄叫びを上げます。
(涙出そうになるわ)

王国の強さを感じました。



準決勝で「緊張するわぁ〜」と可愛くドキドキしていた、
仁川のサッカー小僧達に見せたい作品です(笑)

日本語版のトレーラーがないのですが。。。


試合前にチッチの言葉をパクるであろうコーチより。

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