『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2015年1月29日木曜日

依存しない個性。

アジアカップの決勝はオーストラリアと韓国となりました。
自国開催のオーストラリアが優勢な気もしますが、
韓国の今大会の成績を見ると勝負強さが目立ちます。

1−0 オマーン
1−0 クウェート
1−0 オーストラリア

2−0 ウズベキスタン
2−0 イラク

いずれにしても、楽しみな一戦。
土曜日の夕方からキックオフです。


一方の日本代表。
ベスト8という結果になりました。

これがワールドカップ予選であれば、
出場権を逃していますし、
U16、U19,U21,そしてA代表と、
主要大会で全てベスト4を逃していることを考えると、
日本サッカーの地盤沈下は確実に進行していると思います。

Jリーグのスタート、2002年ワールドカップ開催から、
急激に成長した日本サッカーは、
間違いなく、ひとつの転換点を迎えています。


日本サッカーの基盤を支えるJリーグ。
設立当初からチーム数は増え、規模は大きくなってきていますが、
個性はなくなってきていると思います。
フォルランで盛り上がったように、
有名選手が来ることで個性を出したり、
チーム戦術で差別化したり、
いろいろな方法があると思います。

個性を出すにはお金も必要です。
アジアからのスポンサーを求めるガンバ大阪やセレッソ大阪など、
各チームが動き出しているようですが、
岡田武史元日本代表監督の今治での取り組みなどは、
興味深いですね。


Jリーグのチームよりも、
街クラブやスクールの個性化は一気に進んでいると思います。

関東のサッカースクールは欧州・南米の有名クラブチームのスクールが、
名前だけでなく、それぞれの個性を打ち出しています。
関西でも個性を打ち出す街クラブが増えてきています。
(伊丹FCさんも大きく変化していますよね)

Jチームのように名前で選ぶのではなく、
選手個々に合ったチーム選びをできる、
選手側のリテラシーが求められていると思います。


最後はメディア。
日本サッカーの行く末を議論できる場を提示するのがメディアの役目だと思います。
勝っていれば勇ましく、負けていれば悲観的に報じるアジアカップの実況などは、
サッカーメディアのレベルの低さを露呈したと思います。
例えばアギーレ監督を解任すべきかどうかなどは、
もっと議論してもいいと思います。
WEBやJスポーツ、WOWOWなど、一部のメディアを除いて、
その批評が酷すぎます。。。


いろいろ書きましたが、
共通しているのは「協会に依存しない改革」

地盤沈下した責任を協会だけに負わせるのではなく、
日本サッカーの成長を協会に依存することなく、
現場からのチャレンジが必要だと思います。

ワタシがコーチを始めた10数年前とは、
明らかに求められるモノが違います。

サッカーを「ココロ」「アタマ」「技術」で語っていたワタシは、
これに「カラダ」というのを入れるべきではないかと思っています。

単にカラダを増強するのではなく、
パソコンのCPUを強化するようなイメージ。

10数年前と、同じことをコーチングしていても全く意味をなさない。

選手にチャレンジを求めるように、
コーチもチャレンジして進化せねば日本サッカーの未来はないですな。。。


なんてことを準々決勝での敗北を観ながら考えておりました。


今週もいろいろ1年生&年長チームに仕掛けるコーチより(笑)

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