今年ももう残り1ヵ月半。
ワールドカップイヤーの今年は、
日本代表の活躍もあってか、
【ワールドカップ総括本】が多い、多い。。。
何冊かは読みましたが、
その中で面白いかったものを。。。
南ア経由の羅針盤
倉敷保雄・西部謙司(著)
出版芸術社
日本代表の「意外な躍進」もあってか、
「ナゼ日本代表が勝てたのか?」みたいな本が多い中、
淡々とそして丁寧に、
試合・参加国・レフリーなど大会全般の分析をしています。
試合の内容を表面的に捉えるのではなく、
監督や選手の特長やその国のサッカー文化、
国や民族そのものの文化などを踏まえながら、
戦いぶりを分析しているところは、
サッカーマニアとしてはたまりません。
例えば、日本同様「フランスの育成体制」を参考に、
全国各地の才能を掘り起こしたドイツ。
多種多様な民族・人種が集まったドイツ代表は、
これまでとは違うサッカーを見せてくれました。
一方で、スペイン戦ではドイツ特有の「ゲルマン魂」を、
あまり感じないまま敗れてしまいました。
国の状況を考慮した育成を打ち出しながら、
ドイツの良さである「ゲルマン魂」は残していく・・・
いろんな習慣や価観が入り混じるボーダレス社会の中で、
土壇場で力を発揮するためのモラルをどう作っていくか。。。
強国は強国なりのレベルの高い【課題】があるんですな。
日本の課題には「センターバックとフォワードの育成」をあげています。
GKとフィールドプレーヤーの育成方法が異なるように、
もっとポジション毎の育成方法を細かく考えていくということですね。
小学生世代においては、
「とにかくいろんなポジションを経験させる」
というのが大事なんでしょうね。
その他、この大会で面白いサッカーを見せてくれた、
スペイン、チリ、韓国などの分析は面白いですし、
「ウラ話」も満載です。
読みやすいので、
中学生や6年生でもオススメですよ。
本を読むとサッカーが上手くなること聞いたコーチより。
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