『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2018年7月23日月曜日

最近のグチグチ。

ブログが滞っている間にワールドカップは終わっちゃいました(笑)

準決勝が終わり、3決と決勝だけになると、
楽しみどころか、残り2試合で寂しくなってきました。

今回は鬼気迫る試合が多かったですね。

最高水準の技術と戦術を見ることができるのがチャンピオンズリーグであるなら、
ワールドカップは極限のメンタルを試される大会。

両方の決勝に残ったフランスのヴァラン、クロアチアのモドリッチ、ロヴレンは、
間違いなく世界最高レベルの選手でしょう。

ベスト4もフランス、クロアチア、ベルギー、イングランド。

この4カ国を予想できた方は少ないものの、
フットボールの進化がヨーロッパ一極集中にさらに加速していることは、
誰の目にも明らかでした。

そんなヨーロッパにいかに近づくか。

単にサッカーだけの話ではなく、
EUという経済圏や移民など、
社会的要素も各国の強さに影響を与えていました。

ベルギーはトップクラブが展開する最高レベルの戦術を、
代表レベルでやり抜いていました。

フランスも失点した後でも、規律正しく戦い抜く「したたかさ」を、
見せてくれた国際経験豊かな若いチームでした。

モロッコやチュニジアは予選リーグで敗退しましたが、
ユースをヨーロッパで過ごした選手が多いというだけあり、
洗練されたサッカーを見せてくれ、未来に期待できるようなチームでした。

相手がああくれば、こうする。

そんなサイクルが毎週繰り返され、
あらゆる戦術を短い時間で叩き込まれるヨーロッパのなかで鍛えられた選手が多いほど、
ワールドカップで生き残る印象を受けました。

日本サッカーが進化するためには、
ヨーロッパに選手を送り出すだけでなく、
トップクラブに送り込まねば意味がない。
(そう考えると香川選手だけ)

サッカーの進化についていけない国の厳しい状況と、
そんな国を下支えしている街の少年団・クラブチームでの指導の難しさに、
仕事中に途方に暮れていたのでした。


そんななかイニエスタ来日。
22日の試合に行く予定でしたが、
所用で行けず息子に譲りました。

初戦は負けましたが、
そんな簡単に彼の意図をわかる選手はいないでしょう。
(そんな奴は神戸にいる必然性がないし(笑))

イニエスタやトーレスには、
結果など気にせずに、
フットボールの原理原則を世代を超えて伝えてほしいですね。

見る側も期待せずに、
長い目で観てほしい。。。

と言ってたら、
バルサの育成を長年担っていたペナイジェスをヴィッセルに招聘!!というニュースが。

マジか・・・三木谷さん、本気やんか。

この太ったオッサンに共感していたワタシは、
彼のインタビューなどに以前から貪っていたのですが、
イニエスタの試合よりも彼の練習を見に行きたいと思ったのでした。


なんて毎日を過ごしております。

ではでは。


5年生の試合も、2年生以下の練習も言いたいこと満載のコーチより。








2018年7月8日日曜日

検証できちゃったことは素晴らしい。

ラウンド16が終わり、
クォーターファイナルも3試合が終わりました。

どの試合も面白いですな。
2〜3時間の睡眠を重ねる毎日です。

昨日未明のフランス vs ウルグアイ。
カバーニがいないだけで、
相手ディフェンスがグッと楽になっていましたね。

グリーズマンのキックの精度が光っていますが、
ポグバの献身的なプレーが大きかったと思います。

今大会は攻守に貢献できるアンカーの存在が、
結果に大きく影響していると思います。



カゼミーロがいなかったことが大きかったブラジル。
日本戦の修正とブラジルの特徴を捉えていたベルギー。

カウンターも上がり気味のブラジルの両サイドを狙い、
そこを起点にしながら仕掛けておりました。

守備の時、攻撃時のフォーメーションの変化など、
トップクラブチームのような高い戦術を、
レベル高く組織できるのは、
ベンチワークの良さと各選手の能力の高さでしょう。

ブラジルの本気も鳥肌が立ちますな。
縦パスのフィルミーニョのトラップから左足のシュートは、
深夜に息を呑むようなプレー。

ベルギーには日本戦にはなかった躍動感を感じました。
段々と焦ってくるブラジル。
格下との戦い方は難しい。
だからこそ、最初からいかないとね。

全く眠くならない試合でした。




触れねばならない 日本 vs ベルギー。

2-0までは出来過ぎのゲームプラン。
フェライニ投入とサイドを強化して、
4バックにしてくるのも予想の範囲内でしたが、
日本は対応できませんでした。

クロスを入れさせないようにサイドを強化するのか?
好調ながら後半のプレスバックが鈍くなる乾選手を?

昌子選手、長友選手と高さのない左サイドを狙われています。
植田選手を入れて3バックにして高さ対策するのか?

TVの前でふんぞり返って勝手に無責任なベンチワークするワタシでさえ、
何をどうすべきかのアイデアが全く出てこない。。。
なかなか珍しいシーンでした。

この辺のオプションを想定した選手選考とテストをしていないんですな。

最初の失点でベルギーは息を吹き返したように、
動きが変わってきます。
この時のGKのポジショニングは疑問が残ります。

最後のコーナー。
ショートやろ・・・と思いながらも、
これで入ったら終わりやな・・・と欲が出てきます。
多くの強国はそんな小さな欲で大きな勝利を失う経験を
たくさんしているんでしょうね。
いい経験かもしれません。

最後のカウンターではクルトワはスペースではなく、
デ・ブルイネを探していました。
後半20分過ぎに同じようなシーンがあって、
チームで共有されていたのだと思います。


決勝Tで2点差を90分で逆転した初めてのチームとなったベルギー。
逆にいうと2点差を初めて逆転されたチームとなった日本。

完全に相手の変化に対応できませんでした。
本来「ポリバレントであること」を基準に選考されていたので、
対応できなかったのは明らかな「準備不足」。

川島選手は4試合を通じて調子が良いとは言えませんでした。
衰えさえ感じました。
ただ控えGkの二人がどこまでできたかはわかりません。
想定内であるものの対応できず、これも「準備不足」

最後のコーナー。
ボールを蹴る本田選手の近くに香川選手が寄ります。
意思統一はされていませんでした。
ワタシもどっちが良いかはわかりませんが、
価値観は共有されていなかったことは事実です。


すべては「準備不足」
西野監督に責任を求めるのは気の毒。
やはり2ヶ月前に監督を変えたことは失敗だったと感じました。

結果に関わらず、監督を変えたことが検証できないことが、
すでに失敗だ・・・と書きましたが、
決勝Tのステージで、このレベルの相手とギリギリの試合をすることで、
検証できたことは素晴らしいと思います。
何より選手と西野監督のお陰。

やっぱりあれは失敗でした。
協会のなかでも議論してほしいところです。


でも、いい夢を見せてもらいました。
西野監督、選手の皆様、お疲れさまでした。


心が折れるほど切なく、会社でショボンとしていたコーチより。






2018年7月2日月曜日

長〜いお付き合い。

土曜日夜からワールドカップ決勝トーナメント。

際どい試合が続いていた予選ラウンドですが、
一気にレベルや激しさ、緊張感が倍くらいにレベルアップします(笑)

フランス vs アルゼンチンを観戦しながら、
こりゃ3時キックオフのウルグアイ vs ポルトガルも観なきゃアカンな。。。
と観ちゃったのでした。

単純なレベルはチャンピオンズリーグのほうが高いのでしょうが、
個人個人がハイテンションでやっているので、
ミラクルなプレーが出てきます。

ワールドカップ、ホンマに面白いですね。


この日は年長〜2年生の交流試合。
暑い中、いいチャレンジが多く、
W杯のように思わず歓声を上げるプレーが続出!


帰り道。
「助手席」には一人乗っていた<<4>>の弟。
行きに一緒に乗っていたチームメートは保護者の方々と一緒に帰宅。

一人ワールドカップ本を一生懸命熟読しております。
「どこが優勝するか?」「準優勝は?」「注目の選手は?」など、
楽しくサッカーの話をしました。

この兄弟とは15年後くらいに、
サッカーを肴に一緒に飲めそうです(笑)


これもコーチの楽しみですね。






密かにスペインが敗退するんじゃないかと予想するコーチより。