『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2018年4月27日金曜日

ワイワイ議論できるように。

アーセナルのベンゲル監督が今シーズン限りで退任。

ようやくというか、
もはやどう辞めるかが注目だったのですが、
お辞めになったらなったで少し寂しい感じです。

彼がアーセナルの監督をする前は、
名古屋グランパスの監督。

その当時の練習メニューを記した「ベンゲルノート」は、
すでに絶版ですが価値は上がり続けている良質な一冊。


ベンゲル・ノートベンゲル・ノート
中西 哲生 戸塚 啓

幻冬舎 2002-05
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ベンゲルの思想や練習も面白いのですが、
著者の中西哲生氏の丁寧な解説がこの本にスパイスを与えています。

その中西氏が最近始めたYoutubeチャンネル「0014catorce」が面白いんです。

日本代表のゲームを解説するのですが、
試合映像ナシでまるで将棋解説のようなイメージで解説してくれます。

サッカーがいかに有機的で戦略的な競技で、
スペースが重要かを感じさせてくれる番組。
サッカーの見方を示唆してくれる解説は、
選手だけでなく、保護者の方々の勉強にもなりそうな感じです。

日本の守備に対応してきたマリに対し、日本は…… | 「日本×マリ」レビュー(1)


明らかになったマンツーマン守備の弱点 | 「日本×ウクライナ」レビュー(3)

戸田さんの分析も納得感があります。
映像がなくとも、みんなでワイワイ議論できるようになることが、
日本サッカーを深く強くしていくことになると思います。
そういう意味では意義深い試みですね。

イングランドにはサッカー経験者たる保守的な「Proper football man」と、
未経験のサッカーマニアたる革新的な「Football hipster」の2グループに分かれているとのこと。

どっちがいいというわけではなく、
保守派と革新派のよいバランスで日本サッカーを盛り上げていければと、
感じました。

一度ご覧あれ!!









一度中西さんにお会いして話をしたいコーチより。

2018年4月25日水曜日

いろんな指導法

土曜日は午後から仁川小で練習。

3年生が少なかったので2・3年合同にして、
1年と年長さんの練習を担当。

5年生の練習もあったので、
「一緒」にすることに(笑)

5年生による1年・年長メンバーのマンツーマン・レッスン。

まずは1年・年長メンバーに上手くなりそうなお兄さん、お姉さんのところに集まってもらいます。

<<4>>がまさかの一番人気(笑)
ヤツはニヤニヤしておりました(笑)

<<2>><<9>>は意外に希望者ナシ。

簡単なボールタッチから教えてもらいます。

最初はぎこちない感じでしたが、
段々とコミュニケーションを取れていきます。

教える相手が変われば名前を聞いて、
少しでも上手にできれば褒めていきます。

幼い相手に合わせるのではなく、
自分の技術を見せながら、相手を見ながら、効果的な声を掛けていくことで、
年長・1年生が真似することで上手になっていきます。

<<9>>が掛ける言葉に変化をつけながら、
自分が見本となり続けていて、
ドンドン相手が上手になっていっていました。



最後はダブルタッチを教えてもらうという難題。
ボールを運んでコーンをダブルタッチで抜いていく。
練習時間を取って、最後にテストをしてもらいます。

最初からコーン練習する選手が多い中で、
身体の動かし方から教えていく<<8>>。
教え方が上手な彼は、この時点で2人の1年生・年長を担当していました。

続いてボールの動かし方を教えていっています。
この辺で休憩を入れながら、どんな練習をしているかを5年生同士で情報交換させます。
<<16>><<18>>が真似した練習をし始めます。

テストが始まる数分前からようやくコーンを使い始める<<8>>
スパルタ指導を繰り広げる<<4>>の脇でおこなわれる丁寧な指導は、
なかなか見事なコーチングでした。

最後はYコーチを抜くというテストでしたが、
<<8>>はYコーチの後ろにしゃがみ込み、
熱い視線で「愛弟子」を見守っておりました。

一方で黙々とコーンに向かって見本を示す「無言指導」を続ける<<2>>も、
確実に成果を上げておりました(笑)

ついつい自分の練習に熱が入って、
年長・1年生を見ていない<<18>>や<<19>>(笑)

「テスト始めるぞ!」というワタシの声に、
うなだれる<<4>><<16>>の姿もありました(笑)

いろんな指導法がありますね。
いい勉強になりました。




日曜日。
C中山さんとの交流試合。

5試合やりましたが、
チンチンにやられました。

技術的な課題はよくわかったので、
今後の練習に活かしていきます。

結構甘えん坊な選手が多く、
こちらも課題になりました(笑)

挨拶をテーマにしましたが、
こちらもイマイチ(笑)

真面目さはピカイチでございました。

一歩一歩頑張りましょ。



C中山の皆様、
お招きいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

保護者の皆様、
配車・お当番・応援、ありがとうございました。
来週以降もよろしくお願いいたします!


ちょっと真面目に話をすると緊張感が走る2年生が面白いコーチより。

2018年4月15日日曜日

居残り練習

土曜日午前はGOGOリーグ。

桜がキレイな高司グランド。
お花見がてらお弁当を食べて、
レフリーで走ろうとしますが、
身体が重い(笑)

久々だったので、
ファールを取るタイミングも遅く。。。

試合の方は、
<<2>>が落ち着いたプレーで、
チャンスを作っていました。


午後から仁川小で練習。
いつまで続くかわかりませんが、
この日もハイテンション(笑)
声を張ります!

ボールタッチ、アジリティ、
シュート練習からゲーム。

試合前に作戦タイムを設けて自分たちで何やら話し合います。
ある選手は
「攻撃は得意じゃないからディフェンスしてる」
と話してくれました。
自分の強みを感じるのは大切なこと。
入部したばかりの選手だったので驚きました。

雨が降ってきたので、
早めに切り上げます。

奴らはやり足りないのか、
しばらくグランドで遊んでいましたが、
自分たちでコーン置いて、ビブス着て、
雨の中、ゲームしておりました(笑)

デレ・アリのトラップからのシュート、モドリッチのパスに驚愕





日曜日はオフになったので、本を読む予定のコーチより。

2018年4月10日火曜日

触れないわけにはいかないですな。

さすがに触れざるを得ない話題を。

ハリルホジッチ監督が解任。
春の風の噂はありましたが、
ホンマに解任されるとは思いませんでした。

新たに就任する西野監督も、
引き受けるリスクを考えると、
彼含めて数名しかいないでしょうから、
選択肢のない選択だったと思います。

そう考えるとこの交代が結果に
どう影響するかなんて、
誰にも分からないですよね。

個人的にはハリルちゃんが、
若手中心にレギュラーが確定していない状態から、
どうやって最終章を仕上げてくるのかを見たかった感じです。

一方でレギュラーが決まっていない中で、
どんな選手を選んで、どう使うのかも楽しみですね。

まさかの世代交代中止とかも(笑)

強権的なところがあったようですが、
ラグビーのエディ・ジョーンズなんかは、
もっと凄かったらしいですし、
それを乗り越えてジャイアント・キリングを成し遂げました。

結果の良し悪しに関わらず、
この交代について検証してほしいですね。




この決断を見ていると、
現在よりも未来の方が心配です。

経緯の記事はコチラ。

解任の理由を田嶋会長は「選手とのコミュニケーション」と話していますが、
どう考えても技術委員会と監督の問題。
選手と監督のせいにするところに気持ち悪さを感じます。

実際の選手とのコミュニケーションはわかりませんが、
代表そのもののは、結果は出ていないものの、
世代交代やレギュラー獲得に向けた競争など、
今までにない事象が起こっていたと思います。
(ベンチワークはヒドイけどね)

とは言え、今回のW敗はどう考えても予選通過はできないと踏んでいました。
(個人的な予想ですが)

理由は欧州サッカーの進化の速さ。

各国リーグの進化が、
代表の進化に繋がっていますし、
日本が対戦するコロンビアやセネガルも、
欧州の進化を受けながら成長しています。

日本代表は少し乗り遅れている感じがします。

これは選手個々の能力の問題ではなく、
協会を中心とした構造やシステムの問題。

サッカー人気もかなり衰退しています。

そろそろ真剣に考えないとマズいですな。



「意見が言えない選手達」が織りなすサッカーは、
相手に対応できない試合ばかりでした。

この辺はワタシ達、育成世代の課題ですね。


協会や技術委員会や育成世代のコーチなど、
サッカーに携わる全員の責任。


そんななかでのワールドカップ!

選ばれた選手が、
サッカーファミリーのモヤモヤを、
吹き飛ばすような活躍を見せて欲しいですね!

サッカーって、
理屈だけでは説明できないスポーツ!

応援しております!


6月はロシアには行かないけど、会社にもあまり行かないコーチより。






2018年4月8日日曜日

真面目チームの理由は・・・

新しい学年になり、
この日から2年生以下を担当しました。

挨拶と呼び名を確認して、
2年生がリーダーシップを発揮して、
体操がスタート。

最初はシュート練習。
続いてボール遊び、
ドリブル練習からのボールタッチ。

最後はゲームで盛り上がりました。

サッカーのスキルだけでなく、
練習への取り組み姿勢、
諦めない気持ち、
リーダーシップ
などを知ることができました。

ちょっとした声がけで急に黙々とやり始めたりと、
なかなか面白い時間になりました。

最後は雨のなかでのゲームでしたが、
粘り強いプレーも多く、
それぞれの特長がよくでていていました。

ダウンも自分達でやって、
みんなで円陣組んで、
挨拶もしてと自分達でちゃんとできていました。

まぁ最初だけかもしれませんが(笑)
でも次の日の試合の参考になりました。

練習は<<<2>>>、<<14>>のお兄ちゃんが手伝ってくれました。
ありがとう!!

<<<13>>><<<14>>>がテニス練習帰りに小学校によってくれます。
久々にワイワイ話をします。

進学の話など会話の内容が変化するのは楽しいもんです。




日曜日。
多目的Gで2年生以下の公式戦。



↑多目的のしだれ桜はまだ咲いておりました。


1・2年生16人を2チームに分けます。
均等分けしたい意地悪コーチは「サッカーが上手い順に一列に並んで!」と指示(笑)

ポカァんとする選手のなかで、
ある女子選手が「◯◯が1番、◯◯が2番、3番目は〜・・・」と仕切り始めます。
自分はちゃっかり5番目(笑)

6番目以降が決まらないので、
背番号順に並んでもらって2チームに分けました。

初戦こそAチーム、Bチーム同時の試合でしたが、
2試合目以降は重なることがなかったので、
ベンチに入って観戦しておりました。

あまり指示をせず見ておりましたが、

ガツガツ行く選手、

パスを待つ選手、

しっかりディフェンスに戻る選手、

相手をマークしている選手

ボールを奪うのが得意な選手など

こと2年生は同じようなタイプの選手が少なく、
今すぐにでもポジションを決めても機能しそうな感じでした(笑)
(まぁ決めはしませんが)

低学年ならではのトラブルに笑わせてもらいながら、
課題も見つかって有意義な1日でした。

片付けも自分達でやっておりました。
お見事でございました。

女子力が強いので、
非常に真面目なチームです(笑)








宝塚協会の皆様、
ご準備・運営・片付け、ありがとうございました。
対戦いただいたチームの皆様、
今後ともよろしくお願いいたします。

保護者の皆様、
配車、お当番、多くの応援、ありがとうございました。
今年1年間、よろしくお願いいたします。



新しい学年を担当したので、
毎度恒例の標記の変更を・・・。

<2>  →新2年生:新1年生や年長もいるのですが、標記は考えます。
<<2>>→新5年生
<<<2>>>→新中3
<<<<2>>>>→新高2
【2】→大学3年
【【2】】→今年23歳(笑)

この日は【【2】】の時のライバルチームの選手が、
ライバルチーム(?)のコーチとして来ておりました。

対戦することはありませんでしたが、
なぜか練習することなく、コーチ2人でパス練ばかりしておりました。
2人とも社会人1年目のストレスをボールにぶつけていたように見えました(笑)


ピーチではなく「ピーチ姫」と呼ばれ出した女子になってきたコーチより。

2018年4月5日木曜日

空と桜とフットボール。

エイプリルフールは新5年生を3つのチームに分け活動しました。

まずは宝塚市体育協会開会式。
昨年に続いての参加。

<9><16><19>が参加。
少し遅れたワタシに、
<9>は「遅いわ!」とお叱り。

相変わらず長い開会式でしたが、
本を読んでおりました。


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今年のサッカー本大賞を受賞した一冊。
現役選手が書いた物としては初受賞という快挙です。

まだ全部読んでいないのですが、
プレーヤー視点での試合分析は、
ワタシにとっては新鮮で吸収しやすい内容です。
この話はまた今度。

アトム体操では、
仁川新5年生のエンタテナー<16>の動きが、
遠目から見てもキレッキレ(笑)


開会式を終了して他のチームの選手と会話。
選抜選考会の場所でウソをつきます。
(4/1やからね)

「エッ?そうなん?」

「さぁ〜、どおだろうね・・・」


仁川の選抜を増やすためには、なりふり構わず、
エイプリルフールもフル活用(笑)



彼らが迷うのを尻目に(笑)、
芦屋中央公園へ。

サクラが舞い散るなか、
今日が最後になる原チャリを飛ばします。
(<<<<13>>>に引き渡すもんで)

予選リーグの3試合目と順位決定戦を観戦。
個人的には<2>が攻撃に守備にと力を出し切っていました。
ワンタッチのパスと落ち着いたパスとを使い分けていました。
もうちょっと攻撃参加が見たかったところです。

<8>はボールを奪うプレーは多かったものの、
ボールを持ってからが慌てるシーンが多かったですね。
ダマすプレーが多いといろんなプレーができそうです。

<18>とT君は、
攻撃ではまずまずのプレーを見せるものの、
切り替えの遅さが目立ちました。
もう少し早い準備も必要ですね。

2試合目では後半途中からボールタッチの機会回数を数えておりました。
3-3-1のフォーメーションで、
10回を越える選手はCBやSB、トップとトップ下と、
逆T字型になっていました。

つまりサイドの選手はほとんど触っていないのですな。
その数2回づつ。
この時の両サイドは<18>とT君でした。
この辺に自ら気づく姿勢が欲しいところです。


試合の合間にフラフラしていると、
サクラの花びらを袋に入れた子ども達に会います。
少しいただいて撮影(笑)



彼らに花びらをかけてもらいます。
散りゆくサクラを顔一杯に浴びるワタシ(笑)
段々と小さな子ども達が調子に乗る悪癖ぶりが出ています(笑)
することがないとホンマにつまらないことばかりしちゃいますね。







空とサクラとフットボール。
春ならではの気持ちのよい風景でした。


最後は選抜選考会へ。
既に発表も終わっていました。

新たな合格者はナシ。
ワタシ個人は悔しい結果。
内容は見ていませんし、本音はわかりませんが、
受験した方はやや満足気味。

満足してはイカンぞ。
落ちて満足することなどない!
秋にリベンジじゃ!


さぁ〜新しい年度もがんばりましょう!


奥さんに「バイクで事故った!」とLINEしたら、
普通に無視された普段から嘘つきコーチより。


2018年4月1日日曜日

強く美しく。

ご無沙汰しておりました・・・。
皆さま、お元気でいらっしゃいましたでしょうか?(笑)

仕事がバタバタしており、
ついつい更新をサボっておりました。

練習や試合、代表や欧州サッカー、本や動画など、
書きたいことはたくさんあったものの、
片っ端から忘れてしまいました。。。



先日、毎年恒例にしている東北でのスポーツイベントに参加してきました。
サッカーはMr.レッズの福田さん。
上手な盛り上げで子ども達のココロをつかみ、
スパルタで本能を引き出します。

楽しいイベントでしたし、
練習メニューもしっかりいただきました(笑)


場所は福島県相馬市。
2つ隣の町はまだ「帰還困難区域」
車の通行はできますが、バイク・歩行はできません。

町は7年前のあの日から何も進んでいません。
震災直後のまま。



住宅が並ぶところでは、
防犯のためでしょう、
各玄関にバリケードが張られています。



Jヴィレッジは原発工事のための、
前線基地のようになっています。
一部グランドは空いていました。
サッカーやっているかどうかわかりませんが。



小学校にも行きましたが、
子ども達が蹴っていたであろう、
サッカーゴールが錆びついています。

通学路もこんな感じ。




日本にこんなゴーストタウンがあるのかと、
衝撃を受けました。

ココでサッカーしていた子ども達は、
今も続けているんだろうか。

続けられるかどうかは、
強い意志だったり、運だったりするんでしょう。

自分の意志とは別に、
止めざるを得ない状況は、
同じサッカーを愛する者として、
切ない気持ちになりました。

サッカーできることへの感謝や、
自分ができる範囲でのサポートを、
続けていきたいです。




誰もいない小学校の桜は、
今年も花を咲かせています。

桜は強く美しい。

オジサンも強くならなきゃなぁ〜と、
教えられたのでした(笑)


4月からは新2年生を担当します。
サッカー楽しみながら、
オジサンと一緒に強くなりましょう。

ヨロシクお願いします。


仁川小のサクラも撮らなきゃなぁと思っているコーチより。