『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2023年5月15日月曜日

スポーツの力で社会と未来を変える。

今週は北摂リーグや5年生の試合をおサボりして、
仕事半分、遊び半分、学び半分(半分多いですが)で、
四国に行ってまいりました(今月2回目😂)

今治市の「今治里山スタジアム」の見学と、
FC今治と愛媛FCの「伊予決戦」の観戦!

土曜日の朝に北摂リーグに向かうサッカー小僧に会って、
そのまましまなみ海道を渡り、
車で今治に上陸いたします。
















早速スタジアムを見学。



旧スタジアムもそうなんですが、
バックスタンド側に座席をあまり造らずに低くすることで、
「瀬戸内の島々が見える風景を消さない構造」になっています。
(土曜日は曇りで島が見えませんでしたが)



メインスタンド。
座席の色やチームカラーの布で、
激しい波を突き進む海賊船をイメージしています。

↓建設前のイメージ(ワンピースみたい!)

海賊船


少し中も見せていただいたんですが、
選手がピッチに出る直前のエントランス。



クラブのフィロソフィーが掲げられています。
FC今治の選手がピッチに出ていく足元には、
「PRIDE OF IMABARI」という文字が。


これを選手が跨いだ瞬間に「今治のために戦う」気持ちにスイッチを入れるべく、
オーナーの岡田武史さんの提案で貼ったとのこと。


スタジアムの周りには、
「里山カフェ」(美味しくて食べ過ぎた😂)や
農業、ドックラン、お散歩コース、
支援施設やテニスや育成年代のサッカーピッチ、そしてこの場所へのバスなど、
「サッカーの試合がない日」も様々な人達が集まれる仕組みができています。
(実際、散歩されている地元の方が多いこと!)

サッカーをする場所だけでなく、
毎日この場所に集まれるようなコミュニティが創られていく
この街ならではのスタジアムの仕組みがスタートしていました。


岡田さんにお話を伺う機会が少しあって
スタジアムを通して「感情が共有できる規模のコミュニティづくり」を
目指されているとのこと。

そのくらいの規模が、
デジタルに頼りすぎない人間らしい「心の豊かさ」を大切にしながら、
共助できるコミュニティになるとのことでした。

そんなコミュニティをローコストでできるのが、
スポーツの力だともおっしゃっていました。




サッカークラブでは珍しく?(日本初?)、
「FC今治高等学校」を先日設立。

サッカーを教える学校ではなく、
「キャプテンシップ」を育てる学校。

これからの時代を生き抜く能力として、

予測不能な時代を生き抜くタフな心身

どんな状況にも適応するアダプテーション、

困難に立ち向かえる主体性、自立性。

そして、自身の知だけでなく、集合知を巻き込んで、
コントロールできるキャプテンシー


がこれからは必要だと岡田さんは熱弁されていらっしゃいました。

既成の教育では育成できない、
「人間のDNAにスイッチを入れる」ような教育を
スポーツやアートを通じて身につけていく。

ハイパフォーマンスを発揮できる選手だけでなく、
「生きる力」「未来を創る力」をスポーツクラブで
どう育んでいくか?

そう考えるとフィロソフィーや練習や運営など、
大きく変わってくるよなぁと、
メッチャ勉強になりました。




日曜日の伊予決戦は、
緊張感のある序盤から徐々にお互いの特徴が出てきて、
チャンスはあるものの気持ちの入ったディフェンスでスコアレスドロー。
ダービーらしい激しいプレーもありながら、
お互い紳士に対応することが多く、
観ていて気持ちのよい試合でした。
(特に両チームの10番、ヴィニシウス選手、松田選手が素晴らしかった!)







5月は3000kmも運転しているコーチより。

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