『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2010年10月14日木曜日

いいから坊主にしなさい。

こないだの宝塚FC優勝の記事が神戸新聞に出ていました。
得点した<<<9>>>のこともでています。

この試合と同じ日に、
U19のアジア選手権の決勝トーナメントがおこなわれていました。
相手は韓国。
試合は観ていないのですが徹底した縦へのハイボールで、
2点を先制したにも関わらず、3失点で逆転負け。
この負けでU20ワールドカップの出場権を2回連続で逃すことになりました。

このチームの主要メンバーがU17チームのときはアジア選手権で優勝しています。
(伊丹FC出身の米本選手も選ばれていましたね。
                 ケガの具合は大丈夫なんでしょうか)
それに去年のU17ワールドカップに参加した【プラチナ世代】が参加しています。

決して劣っている世代ではない と思います。

ちまたでは2つの敗因が語られています。

1つはチームの首脳陣の責任。
そもそもこの代表の選考がおかしいんじゃないの?
という声をよく聞きます。

勝てるチームを考えて、
それに適した選手を全ての対象選手から選んだかどうかが甚だ疑問です。

簡単にいうと「見る目」がないんでは?ということです。
この敗因にはワタシも賛成です。


もう一つは「韓国のパワーとスピードと高さにやられた」という意見。
だから「日本もパワーとスピードと高さを磨こう!」ということです。

ワタシは、
「技術を磨く」「個性的な選手を育成する」
ことに特化して日本サッカーを進化させるのは大賛成です。

ただこれだけ現実的な結果を見せつけられると悩ましいのも事実です。

布監督は敗因を「技術が発揮できるレベルでなかった」と語っていますが、
もうひとつ腑に落ちません。


同じ日におこなわれた高円宮杯U18決勝で見事に優勝した、
サンフレッチェ広島ユースの森山監督が、
優勝後の会見で面白いことをおっしゃっていました。

「日本は、毎日のトレーニングが
            ぬるいんじゃないかと思う」

優勝という晴れ晴れしい場でこんなことを発言するなんて・・・
「ユース世代の名将」である森山氏はこう語っています。

「今大会でもいろいろな良い選手を見たけど、おっさんや王様みたいにボールが集まってくるのを待って、スルーパスを出したら、あとはやってくれという感じの選手がかなりいたんじゃないかと思う。そうじゃなくて、流経大柏の本田先生も『練習試合より紅白戦の方が厳しいというようにしたい』と仰っていたけど、特に高校生は個性のあるやつらがバトル、戦いの中で自分の良さを出すことが大事」

ワタシのJチームに対するモヤモヤが晴れてきました。
「戦う姿勢」や「必死に走る」だったりするんですよね。
先週末の中学生の試合でも、
「おっさん・王様」のようなプレーをする有望な選手を見ました。

「戦わない・走らない」選手も悪いんですが、
人生経験も少ない若い選手に「何にも言わない」指導者はもっと悪い。


日々の練習の中でそういったことを、
しっかり指導しないのが、
「ぬるい」んだと思います。


コメントに出てきた流経大柏高校の紅白戦は有名です。
週に2・3回おこなわれるAB戦でレギュラーがどんどん変わるらしいです。
お互いの特徴も知り尽くしているから、
いつものプレーは全く通用しない。
(しかもBチームには「少々のファールはOK」らしいです)
プレーが変化し続けないと生き残れないということですね。
実際にBチームからも主力メンバーが出ていきているようです。

一度見に行きたい練習です。


結局のところ今回の敗因は、
代表を選ぶ側が、
あまり「勝つ方法」を考えずに、
「戦えるかどうか?」という選考基準を忘れ、
技術の高い選手だけを選んだってことでしょうか(笑)


首脳陣は黙って丸坊主にしなさい。


負ける前に坊主にしたことがある準備万端なコーチより。

0 件のコメント: