『ピッチは、常に明日を目指す人のために存在している』 ジネディーヌ・ジダン



2016年9月7日水曜日

代表選手だけ頑張ればいいのか?

タイ戦は勝っただけという試合でした。

とはいえ、代表選手は本当に厳しい試練を抱えています。
彼らにはやるべきことがハッキリしていますが、
それ以外にもあるのでは?と感じるような試合でした。

2つの不安を感じました。

1つ目は「ワールドカップに出れるのか?」

ベンチワークに不安を感じました。

例えば香川選手。
明らかにコンディションが悪く、
チームに与える影響は大きかったです。

調子が悪いのは誰でもあることですが、
ドルトムントの開幕戦でも、彼は最低の評価点でした。
つまり、調子の悪さはハリルさんはわかっていたはず。
そんな彼を先発90分使い続けた選手起用に疑問が残ります。

さらに1-0になった局面。
リーグ戦であること、相手がリーグで弱い方のタイということで、
当然攻めこむと思いましたが、ハッキリしませんでした。

長谷部選手が時折、ベンチに向かって声をあげていましたが、
選手交代をしたのは2点目が入った「時間稼ぎ」目的。

当然ながら、試合に変化を与えることはなく、
フォーメーションも変わることもありませんでした。

選手起用、ベンチワークと、
今後の厳しい戦いに耐えれないでしょう。

年内の監督交代はないでしょうが、
密かに探し始めているのでは?と思います。



2つ目は「日本はアジアで今後勝てるのか?」

タイ代表は明らかに強くなっていました。
強引な縦パスではなく、高いラインでのハイプレッシャーでボールを奪い、
ボールを繋ぎつつ、攻撃に人数を掛けようとしていました。

最後はガス欠になっていましたが、
4年後、8年後に勝てるかどうかは疑問でした。

日本とタイの実力差は確実に縮まりました。
これは現在の日本代表の選手の問題ではなく、
協会の準備の差であり、ワタシたち指導者の努力の差だと思います。

2002年にワールドカップを開催するために、
協会やJリーグが必死に強化をおこないました。
これは素晴らしい仕事でした。

ただそれを頂点に転がるように、
勢いに任せるような施策が続いたように感じています。


海外移籍促進に向けたJリーグ改革、
育成世代のトレセン、U15〜23世代代表の改革、
指導者の育成・・・など・・・

課題は満載です。


身近な小学生世代でいうと、
トレセンや大会、8人制について、
もっと真剣な議論が必要です。

GKとFPの区分けだけでいいのか?
DFはもっと専門的なトレーニングをする必要はないのか?
他のスポーツと横連携できることはないのか?

トレセンも集めるだけでなく、
国際経験の場としてもっと活用しなくていいのか?

8人制についても、
そろそろ検証する時期に来ています。
小中高12年間のうち、半分を占める期間だけに、
もっともっと真剣に議論すべきだと思います。

個人的には、
1、2年生は5人制、3、4年生は8人制、
5、6年生は11人制にしては?と考えています。

正解がないことなので、
オープンな議論の場で、
喧々諤々議論を重ねるべきですね。

そんなことを促進するような仕組を、
作っていけないかなぁと悶々とする毎日です。。。


仕事どころではないコーチより。

↓天皇杯2回戦 アルビレックス新潟×関西学院大学
(仁川OBのF君が「この1年で最高の試合」だったと評したゲーム)


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